私が考えるオカメの攻撃性対処法はテリトリー(場所・物)の制限
プラス アルファシンドローム対策。勝手に命名『ナウシカ理論』
プラス アルファシンドローム対策。勝手に命名『ナウシカ理論』
前回の続きです。
私なりの解釈と対応方法について。
今回のケースはどちらも1歳前後のオスということで性成熟を迎える時期。
月齢を考えると発情のせいもあるかな?と思いました。
この時期になると以前にも増して自我が強く出てくるのでしょうね。
そう考えると反抗も成長の一過程だと受け取れますけれど、反抗を助長させてしまうと後々までしこりが残ります。
なんとか早い段階で対処したいものですよね。
うちの子たちも1歳前後になると「一人前になって発情期を迎えたな」「今、反抗期だなあ」と思える時期があります。
噛んだり突いたり、体を触らせなくなったり、キーッとなって言うことをあまり聞かなくなったり。
もし今、私がオカメから出血するほど強く噛まれたらどうする?
自分の考える理想的な鳥への接し方を自問自答してみました。
人は感情で動きます。
だからオカメが攻撃的になれば、自然にその子との関係に溝ができてしまう・・・かもしれない。
でも、そこはぐっとこらえて、態度を変えずに接し続けてみる。
噛まれれば痛いし、威嚇されたら怖い・・・けど、平静を装った顔を常に鳥に見せる。
あわてない。うろたえない。ひるまない。態度を変えない。毅然とした態度を一貫する。
そこでひるんで「おかーちゃんは、僕がシャーって言ったのを怖がってるな」と絶対に悟らせない。
「キャー、怖い!!」という反応を見せては、自分の攻撃が相手を動かしたんだ♪と気づきます。
下手なリアクションは噛み癖を助長させるかもしれません。
君がどんなに威嚇しても怖くないよ!おかーちゃんは負けてないよ!
どんなにがんばっても 君はおかーちゃんを超えられないよ!
・・・という姿勢を時間をかけて見せつけて刷り込んでいく。
自分なら、おそらくこれを何度も繰り返すと思います。
圧力でねじ伏せるのではなくて、態度と空気で力関係を悟らせる。
オカメは賢いから繰り返せば理解できるでしょう。
もし発情で気が立っていて問題行動に走るのなら、なおさら怒ったり感情的になるのは逆効果です。
思えばうちの反抗期のオカメ息子たちに、特に考えることなく、私はこういう対応をしてきました。
それで自然に反抗が収束していました。
うちの場合、現在はたくさんオカメ息子がいますから、1羽1羽に対して時間をかけて遊んであげることができません。
当然、オカメ息子たちも私たちにわがまま放題にふるまう機会が少ないです。
だから私の場合は 鳥の反抗期や問題行動を自分の力ではなくて「時間」を味方にして解決してきたところが大きいのかもしれません。
でも、初めから今みたいな大所帯だったわけではないのですよ。お迎えは1羽ずつですから。
思い起こせば、最愛のおーちゃんだってひどい反抗期があって何度か噛まれたことがあります。
あの頃のおーちゃんと今のおーちゃん、同じ子だなんて思えない時期もありました。
若くて元気な男の子は、程度の差はあれ、やんちゃしますよ。
だけど私、あまりそういうの気にしないタイプ。
だから多少悩むことはあっても、どん底までは悩まないんです。
犬をたくさん飼ってきて しつけで犬と戦ってきた(?)こともあったので、鳥に噛まれるくらいは、実は何とも思わないレベルなんです(爆)
問題行動が起こると考え込んで悩みすぎてしまう方も多いかもしれませんが、まずはくよくよスイッチをオフにした方がいいです。
オカメは人の表情をよく見ていて、人の心を見透かしてる!?と思える子も中にはいます。
まずはあまりにも「気にしすぎない」⇒「気にしない」というところから意識してみたらどうでしょうか?
むずかしいですけれどね。
私はというと「気にしない」ではなくて「気にしない」⇒「気にならない」を目指しています。
ホントは神経質で心配性なA型なので、問題が起こった時の気持ちの切り替えがむずかしいのですけれど「気にならない」境地って最強だと思ってます。
気持ちの持ち方ひとつで表情は確実に変わる・・・それを賢いオカメはよく見てますよ。
宮崎アニメの「風の谷のナウシカ」名作ですよね。
作中にキツネリスのテトというのが出てきます。
ナウシカが「さあ、おいで」と手を差し伸べると、テトはナウシカの指に噛みついて・・・
あ、これですが↓
動画拝借しました。
要約すると私が言いたいのはこんなイメージかなあ。
うろたえない。ひるまない。態度を一貫して変えない。
さらに付け加えるなら、無償の愛と強さ。
動物はストレートに言葉が伝わる相手ではないから、ハートが伝わったらいいな

『ナウシカ理論』なんて勝手に命名したら、ジブリから怒られちゃいますね(;´▽`A``
オカメのしつけも犬のしつけと同じだなと、私も思います。
しつけの基本は「罰を与えないこと」
罰がいけない理由はいくつかありますが・・・
ひとつは、与える強さやタイミングが難しいこと(相手を傷つけずに、きちんと理解させるのが難しい)
そして罰を与えられることで恐怖反応が増強されると 逆に攻撃性が増す可能性があるから。
だからほめることを主体として良い行動が起こる頻度を高めていくことがしつけの基本となります。
そういう点で、動物のしつけは種類が違っても基本は一緒。
私は長いこと犬を多頭飼育してきたので、犬のしつけの経験はたくさんあります。
ゴールデン・レトリーバーを3頭飼っていた時には、いろいろ考えさせられることがありました。
みなさんもご存知かと思いますが、ゴールデンという犬はとてもやさしく穏やかな犬種です。
ですが大型犬。飼うのは簡単ではありません。
誤ったしつけをしたり、上下関係を勘違いさせると、大きくて力もあるだけに、手に負えなくなります。
あ、一応ゴールデンの名誉(?)のために書きますが、彼らは賢く気立てが良い子が多いので、しつけるのは比較的楽な方ですよ。
けれども、表現が悪いですけれど

飼い主は、動物の前で絶対ひるんだらいけないと思うんです。
本来リーダーであるべき飼い主(人間)より、自分(動物)がリーダーだと思 ってしまったり、自分がリーダーになろうとするときに必ず問題行動が起こります。
これはアルファシンドロームと呼ばれます。
アルファとは「リーダー」とか「ボス」という意味。
オカメが飼い主さんに威嚇することが長く続くようなら、この可能性があるかもしれませんね。
あとは思うのは、昨日いただいたコメントを読んでいて感じたこと。
テリトリー(なわばり・場所や物も含めて)を作らせないことも大事なポイントですね。
少しかわいそうなようですけれど・・・お気に入りの●●を作らせない。場所でもモノでも。
特に気性が強くテリトリー意識が高いオカメには、お気に入りの場所や執着心を抱くような物を制限した方がいいと思います。
巣引き中のオカメは神経質になり、近寄るものを威嚇します・・・卵とヒナとパートナーを守るためですから、それは当然です。
家の中にお気に入りの場所や、執着した大好きなものがあるというのは、それに近い状況を生み出してしまうのかもしれません。
発情期に縄張りを作らせて自由に過ごさせる・・・というのは、やはりオカメの攻撃性を増長してしまう要因のひとつかなと思います。
当然そこに手を伸ばせば、飼い主でも間違いなく容赦なく噛まれます・・・テリトリーを守るために。
ケース1にもケース2にも共通していることは、オカメ男子にお気に入りの場所(縄張り)があることなんですね。
テリトリーがあれば男の子なら攻撃性が増すでしょうし、女の子ならそこでお玉を産んでしまうかもしれません。
お気に入りの場所というのは 無意識のうちに愛鳥の発情を促してしまう可能性も考えられます。
オカメに限りませんが、コンパニオンアニマルと上手に共存していくには「限られた自由」の中に身を置かせることも 時に必要かと思います。
この週末に、手元にある鳥のしつけの資料を片っ端から読んでいくつもりです。
読んだ知識を自分の中で消化できていないうちは、すぐにブログ記事にはできませんが、不定期メルマガの方でポイントをお伝えしていく予定ですので、興味のある方は参考にしてください。