■メスウズラの寿命は遺伝!?・・・オカメの擬卵で ヒメウズラの替え玉作戦 2
昨日の続き。
以下、うずらの寿命に関する某文献の引用です。
雌うずらの平均寿命は586~694日(1.6~1.9年)最高寿命は1690日(4.6年)であり
産卵率は280日齢(約10ケ月齢)までは80~90%の優れた値を示す。
生涯産卵数は平均して342~384個、最高630個となり、最終産卵日齢は1018日(2.8年)が記録されている。
また、雌うずらの寿命には遺伝的要因が介在することが示唆されている。
ヒメウズラ飼いで有名な漫画家の山本マサユキさんも「長寿の秘訣は遺伝」と言っています。
その時の記事はこちら。
山本さんちのぴよ吉ちゃんはヒメウズラのメスで5歳。
5歳ってうずら、特にメスにしてはものすごいご長寿です。
ぴよ吉ちゃんの場合も血族にご長寿が多く、やはり遺伝的要素が大きいようですが、
産卵数が少ないことがご長寿の最大要因ではないかと思います。
ぴよ吉ちゃんレベルまでは無理かもしれないけれど、
産卵数を少しでも少なく抑えることができれば、ご長寿につながるのではないかなあ。
オカメもわりとたくさん産卵するんですよ。ウズラほどではないけど。
産卵が始まると、ある一定数がまとまるまでは産み続けます。
だから不用意に途中で人が卵を取り上げて、数を減らしちゃダメなんです。
取り上げちゃうと「まだ足りない!まだ足りない!」って、どんどん卵を生み足してしまう場合がある。
だから取り上げる場合は その分を擬卵にすり替えて、数を減らさないようにする方がいいです。
それを知らなかった頃、私は無精卵を産むそばから取り上げていたことがあるんですが、
そうしたら、その子は立て続けに10個産んでしまいました。
通常なら5~6個産卵の子なので 取り上げられたせいで通算で倍数 産んでしまったわけです

無駄なエネルギー消費と体の負担、相当なものがありますよね。
擬卵を適切に使って数の帳尻を合わせておけば 余計に産むことはないので、
この方法、ウズラにも使えないかなあ・・・とふと思ったんです。
オカメの擬卵をうずらに使ってみたら、少しは産卵が抑えられるのかな?
産卵数がまとまれば、抱卵が始まるのなら個体によっては産み止めが早くなるのでは?
そうなったらいいなあ、という希望的観測ですが。
しかも偶然にも、オカメの擬卵とヒメウズラの卵、大きさが似ているんです。


3個の卵。
向かっていちばん右がオカメ用擬卵。
真ん中がヒメウズラのリアル卵。
左がオカメインコのリアル卵。
ヒメウズラって、体重でいえばオカメの半分以下なんですよ。
ちびヒメウズラだと、デカオカメの3分の1です。
なのにウズラの卵の方が少し大きいっていうのは・・・
体つきに見合わない大きさの卵を産んでるんですよね。しかも大量に。
ヒメウズラの卵はスーパーうずらの卵のような模様がないから、
オカメ用擬卵に色をつければ、そのままウズラ用擬卵としても使えそうな気がする。
リアル卵を擬卵とすり替えていって、まとまった数を親鳥に預けることができれば、
母性本能が強い子は抱くんじゃないかな?と思ってるんですけれど、どうでしょう。
うずらは家禽だから、その手は使えないかなあ。抱卵する個体ばかりではないし。
どーにもこーにも気になったので、これから少し検証してみようかなと考えています。
そのためにやってみようと考えていることは2つ。

つがいは♂という刺激(?)があるから難しいような気がするので、
まずは独女から試してみます。

今はヒメウズラ用フードを与えているのですが、これは当然、産卵に適した配合になっています。
とどのつまり、産卵数を決定する最大要素は「何を食べているか」ですから
エサを変えることで結果が大きく変わってくるでしょう。
変化や気づきがあったらまだブログにアップします。