先日、埼玉県の某愛鳥家さん宅の禽舎を見学させていただく機会がありました。
そこにはフィンチやインコもいましたが、うずら系・鶏系・キジ系の鳥などの体の大きな珍しい家禽類がたくさん。
あっ、そういえばウスユキバトもいたっけ・・・画像でしか見たことがなかったので、生で観られて嬉しかった♪
その方は飼い鳥歴が長い愛鳥家さんで、目からウロコ(☆。☆)な飼育の工夫をたくさん教えてもらったのですが、
その中でいちばんすごいな!と思ったのが、禽舎内が無臭だったこと。
鶏小屋を想像してもらうとわかりやすいと思いますが、
家禽類ってけっこう臭いが強くて 「くさっ

家禽の臭いというのは、実は鳥自身の体臭よりもフンの臭いである場合が多いです。
うずらもそうなんですけれど、鳥の体自体はあまり臭いはしません。
臭いに敏感な人が嗅いだら「そんなことない!」と言うかもしれないですけれど、
鳥が好きな人には ほぼ無臭に近いと思います。
鶏やうずらには2種類のフンがあって、ひとつは「盲腸便」と呼ばれる1日数回排泄するチョコレート状のフン。
これは臭います。おそらく家禽臭の元はこれでしょう。
もうひとつ、それ以外のごく普通のフンはインコと変わらず、溜めなければ それほど臭ったりはしないのです。
ただ、家禽はエサのたんぱく質含有量が多いので、一般的な飼い鳥よりは臭いがあるのは否めません。
いずれにせよ、動物がいれば、多かれ少なかれ動物臭というのはついてまわるものです。
でもその禽舎、ほぼ無臭なんです。
100羽以上の鳥たちが 完全に締め切られた建物の中にいるんですよ。
その内、フィンチやインコなどの小型鳥は 多分その中の5分の1以下。ほとんどが大型家禽です。
鳥体が大きいので、出す排泄物もかなり多いはずなのに、なぜ?
臭気を排出する空調システムを使っている?・・・そういうものは何もなし。
床材を工夫している?・・・もみがらと砂を混ぜたものを敷いているだけ。特別なものはなし。
ものすごく掃除をがんばっている?
臭気がこもらないように空気の入れ替えを頻繁にしている?
消臭薬品を使っている?
全部違います。無臭の秘密はエサにありました。
鳥たちに 試行錯誤して作りあげたオリジナルブレンドのエサを与えているのだそうです。
オリジナルのエサで、フンの臭いをコントロールしているのです。
その配合はその方の企業秘密なのでここでは書けませんが、
特に変わったものや薬品類を使っているわけではなく、
自然で簡単に手に入るものを使っていて、市販のエサよりもはるかに安価。
エサだけでこれだけ臭いが変わるというのは かなりの驚きでした。
目隠しをして禽舎に誘導されたとしても、そこに家禽がいるとは絶対気づかないというくらいの無臭空間でしたよ。
この話が愛好家同士でどんどん人づてに伝わって、遠く愛知県から わざわざ禽舎を見学に来られた方もいたそうです。
千里を走るのは、悪事だけではないんですね :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

家禽というと雄叫びがうるさいというイメージがありませんか。
オンドリがいると「コケコッコ―」と早朝からかなりうるさかったりしますよね。
かなりの数のオンドリがいるので、朝はさぞかしにぎやかなのでは・・・と思いきや、
こちらでは早朝に叫ばせない工夫までされているとのことでした。
「禽舎が住宅地の中だから、朝から叫ばれたら苦情が来て、飼ってられないよ」とおっしゃっていました。
う~ん、確かにそうだ(*´Д`)=з
雄叫びまでコントロールするとは、さすがベテランブリーダーでいらっしゃる!と感心することしきり。
私は昔、ウコッケイを飼っていたことがあるんです・・・実は家禽類、大好きで(爆)
ヒナから育てたわけではないですが、毎日世話をしていると手から餌を食べたりするくらい馴れて、すごくかわいいんです。
そのころ飼っていたのは白ウコッケイで、ウコッケイ=白か黒というイメージしかなかったのですが
こちらには白・黒・茶と3色のウコッケイがいてビックリ。茶色は珍しいようです。
これを見て、なつかしいなあ・・・
またウコッケイ飼いたいな~と心が揺れました(←これはもはや病気ですね

見学させてもらって、飼い鳥の世界もかなり奥が深くて、日々勉強だわ~と改めて思いました。
有益な情報というのは、実はあまりネットには載ってこないのかも。愛好家同士の横のつながりって大事ですね。