オカメインコの品種1・・・OFノーマルグレー
メルマガ読者様から「オカメのカラーや性別の見分け方を教えて」というリクエストをいただきました。
オカメはセキセイインコなどのようなカラフルさはないものの、カラーバリエーションは豊富です。
これから十数回に分けてオカメの色柄、その雌雄の見分け方や遺伝について ご紹介していきます。

オーストラリアに生息する野生オカメインコに見られる原種の色柄を持つOF「ノーマルグレー」
通称「ノーマル」並オカメとも呼ばれます。
黒に近いグレーの体に、オレンジ色のチークパッチがあり(=ОF) 目も爪の色も黒。

オスは成長するとともに顔と冠羽が黄色になります。

お迎えした日のらいち

最近のらいち
メスは顔がグレーで、尾羽に黄色とグレーの縞模様があります。


風切り羽を広げてみると、オスはグレー一色ですが、メスの羽根には黄色の班が入ります。

オレンジほっぺは オス・メス共通ですが、オスの方が赤みが強く濃くはっきりしています。
ノーマルの場合は雌雄の見分けが簡単です。


うちにはノーマルの男の子・・・「らいち」がいます。
らいちは満1歳になりますが、尾羽にはまだ女の子のような縞模様があります。
男の子には違いないのだけれど、尾羽だけを見ると女の子みたい^^;
いずれは縞模様がなくなるのでしょうが、この辺は個体差があるようですね。
換羽までの幼鳥期は、オスもメスも外見上は あまり変わりがありません。

見た目には地味な原種に近いノーマルですが、様々な色変わり遺伝子を隠し持つ子が多く存在します。
例えば、首筋や後頭部に白色や黄色の小さな色抜けがある子。
この色抜けは「ティッキング」と呼ばれますが、これは外見上は「ノーマル」でも、
実は「パイド」の遺伝子を併せ持っていることを示しています。
上の画像↑のらいちの後頭部にも色抜けがあるのがわかりますか?
これがティッキングで、らいちは「パイド」遺伝子を持っているということになります。
こちらでも紹介した通り、らいちはパイドだけではなく、「7つの遺伝子を持つ男」なのです^^
「ノーマル」(N)の遺伝子は、すべての色柄に対して優勢に働くので(=優性遺伝)
同一遺伝子を持たない両親の間に生まれるヒナには「ノーマル」が発現します。
ブリーディングしてみて初めて、うちの子がどんな遺伝子を持っていたのかわかることも多くあります。
ですから、親はノーマルなのに子はルチノーのような、見た目が親に似ても似つかないパターンもありますし、
遺伝の法則により、生まれた時点でオスかメスかがわかる場合もあります。
