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Channel: おれんじほっぺの日記
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私が考える過発情・持続発情の対処法

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私が考える過発情・持続発情の対処法。実践している人が少なめ!?・・・かもしれない予防法。
かわいい子にはちょっと旅をさせてみませんか。



過発情、あるいは持続発情・・・なかなか難しい問題ですね。

手乗りコンパニオンバードの場合、人との接触を断つことはできませんし。

発情させないためにはあまり体を触らないことは有効なのかもしれませんが、

それでは何のために飼っているのか?とまで思えてしまいますよね。



うちの子たちを見ていても、発情しやすいかどうかはやっぱり個体差だなと感じます。

あまり発情した感じに見えない、あっさりした子がいたり・・・←うちではルチノーに多い。

片や、私 巣引きさせたらすごいんです・・・ってのもいるし(汗)←うちではノーマルに多い。

どちらかというとノーマルタイプに近いオカメの方が、生殖欲求が強く繁殖力旺盛に見受けられます。



発情問題はオカメに限らず、鳥飼いさんには共通する悩みかもしれないですね。

うちでも、まだ4羽しかオカメがいなかった頃、過発情に悩まされる子が1羽いました。

我が家の場合はこれは自然の摂理なのだからと捉え、それにあらがうことをせず、

パートナーをお迎えすることを選択し、生殖欲求を満たしてあげることで問題を解決をしました。

でもこれは どなたでもすんなり実行できることではないですよね。

それ以外の、誰にでもできる発情を抑える方法は、


チェック 光周期をコントロールする。
   早く暗くして休ませる。完全に遮光をして暗い状態にしないと効果は低いという話もある。

チェック 発情する相手や物を与えない。触ったり話しかけるのを少なくする・・・つらいけど(泣)
   発情相手に見立てるようなものを制限する。

チェック 巣や巣に見立てる場所、巣材になるものを与えない。
   衣服のポケットや引き出しなども要注意。

チェック 温度管理・・・気候に馴化させて冬に過保護にしない。
   気温の変化で鳥に季節感を感じさせ、発情モードにならないようにする。

チェック 湿度管理・・・温度と湿度(雨)が揃わないと発情しない種もいるので、湿度もエアコン等でコントロールする。

チェック エサは濃厚飼料を減らし、あっさりしたものにする。




これらはみなさんやっていらっしゃる方法だと思いますが、なかなか予防は難しい。

最終手段としては、発情抑制を促すホルモン剤を投与(注射)するという手もありますが、

獣医師の下とはいえ 小さな鳥にはかなりの負担になるような気がしないでもありません。

また欲求不満によるストレスが 毛引きの原因になっていることが多いらしいです。

とりあえずは基本的なところから、はしょったりせずに 全てひと通りやってみるのが良いと思います。

オカメはメンタル面が弱い子が多いですから、その子の性格や反応に合わせてやっていきましょう。

ショックでご飯を食べなくなってしまったり、飼い主さんとの信頼関係にヒビが入ってしまっては 本末転倒ですから。






上記の中でもいちばん難しいのは「温度管理」ではないでしょうか。

冬も常に温かく過保護に過ごさせていると、発情しっぱなしになる恐れもあります。

上記6項目のうち、温度管理以外の5項目は今すぐその場でできることばかり。

けれども、温度管理は今すぐ!というわけにはいきません。

無加温や低温で過ごさせることは一朝一夕にはできませんから、やっていない方が多いのではないでしょうか。

1年中快適にポカポカ陽気の中で過ごしていたら、季節感がなくなり、いつでも巣引きOKと思い込み、

年中 発情モードから抜け出せなくなります。

飼っている鳥種の耐寒気温を把握して、気候に少しずつ馴化させて、

できるだけ無加温で過ごさせる努力をすることが 過発情の予防になると思います。

もちろん居住地域の気候や気温によっては「絶対に無加温で!」というわけにはいきませんよね。

極寒地域では温度調整する必要はありますけれど、

季節を感じ取れないほど保温する必要はないということです。



馴化は、それこそほぼ1年がかりです。

でもゆっくりと馴らすことがもっとも安全で、鳥への負担が軽くなります。

こちらにも書いたのですが、うちもこの冬からは完全無加温で鳥たちに冬を越させました。

その結果、うちの子たちが手に入れたものは、健康とスタミナとタフでマッチョなボディ。 

さらに、高密度で上質な自前のダウンコートと自然に逆らわない体内時計とバイオリズム。

いいことづくめ♪

この冬は寒さが厳しくて、この辺りは最低気温が-6℃まで下がりましたが、

全員が元気いっぱいで、体調を崩した子は1羽もいませんでした。

オカメの健康な成鳥は本当に耐寒性が強くタフだから、過保護にしすぎる方が弊害が多いかも。

・・・というのが、無加温にした私の正直な感想です。

老齢だったり、虚弱体質だったり、持病がある子には無理をさせてはいけませんが、

現在飼い主さんが発情持続に悩んでいるような若くて健康な子には、少し旅をさせてみることも必要かと。


「発情期の反抗や攻撃」のところでも書きましたが、

やはりお気に入りの場所とモノを制限することが、ここでも共通するポイントだと思います。

飼い主さんが意識していないところで 愛鳥の発情スイッチがオンになってしまっています。

発情スイッチが入る要因を取り除かずに「発情が止まらない」と慌てても、それは無理というもの。

野鳥のように過酷な自然界に身を置く動物なら、年中発情しているなんて、まずあり得ないこと。

飼い鳥の生活は平和で満ち足りていて、発情できる環境が整っているから過発情するのですから。

よくよく考えてみれば・・・

健康な成鳥であれば発情するのは当たり前で、発情しない方が逆に心配ではありませんか(爆)

健全な若者に『恋愛禁止!(≒発情するな!)』というのは無理でしょう。



かわいそうと思われるかもしれませんが、できるだけ執着する場所とモノを作らせないことは、

発情抑制には重要なポイントだと思います。

その方が、飼い主さんと愛鳥との触れ合いを制限されるよりもずっと簡単。

場所とモノの制限だけで発情抑制できるわけではないですが、

もしもそれによって 少しでも発情抑制効果を感じられたなら、

私たちのつらさ(=接触を制限すること)は半分ですむかもしれませんよ。




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